Music Seminar in Kitakaruizawa 2017

Charles Neidich, Music Director; July 31st- August 11th, 2017

チャールズ・ナイディック (クラリネット) Charles Neidich, clarinet 


 現在最も聴衆を魅了するアーティストであると言われるチャールズ・ナイディックは、読売日本交響楽団、ミネアポリス交響楽団、セントルイス交響楽団、ロイヤル・フィルハーモニック、BBC交響楽団、ドイチェシンフォニー、MDRシンフォニー、オルフェウス室内管弦楽団、イ・ムジチ・ディ・モントリオール等との共演、また室内楽奏者としても、ジュリアード弦楽四重奏団、ガルネリ弦楽四重奏団、メンデルスゾーン弦楽四重奏団、ブレンターノ弦楽四重奏団等の著名なアンサンブルと演奏会を行っている。またアメリカのサラソタ、マルボロ音楽祭を始め、各国の音楽祭に招待され、日本にも霧島音楽祭に講師及び演奏家として毎年夏に来日していた。
 7歳より父親にクラリネットを、母親にピアノを習い、その後クラリネットの指導者としてもっとも高名なリアン・ルシアノフに師事した。エール大学で人類学を専攻。卒業と同時にアメリカ人として初めて、ロシアヘのフルブライト奨学生としてモスクワ国立音楽院に留学。クラリネット奏者のボリス・ディコフ、及びピアニストのキリル・ヴィノグラオドフに師事。
 1982年ミュンヘン国際コンクール最高位。1985年にはアメリカで最も権威のあるナウムバーグ・コンクールでも優勝。名実ともに世界のトップに立つ。革新的なプログラミングでも有名な彼は、それぞれの作曲家の書いた原譜に中実に演奏するための研究も多く、モーツァルトのクラリネット協奏曲をはじめ、これまでに、ウェーバー、シューマンなどを原譜で演奏している。また、最近ではコープランドの協奏曲の原典版を再修復したものを各国で初演し、イ・ムジチ・ディ・モントリオールと世界初録音したものがシャンドスよりリリースされ、絶賛を博す。
 一方で、現代音楽にも積極的に取り組んでいる彼は、エリオット・カーター、ミルトン・バリット、エディソン・デニソフなど、現在最も著名な作曲家の作品を初演している。
 原譜に強い興味を持っている彼は、もちろんピリオド楽器(オリジナルクラリネット)の演奏者としても有名で、ピリオド管楽アンサンブル「モッツァフィアット」を結成。多くの管楽合奏の原譜を発掘、それらの作品の演奏がソニー、ヴィヴァルテよりリリースされる。その他にも、ドイツグラモフォン、ソニークラシカル、ブリッジレコ−ド等CDが発売されている。
 最近では指揮者としても意欲的に活動を行い、クイーンズ・カレッジ室内オーケストラ、フィンランドのタピオラシンフォニエッタ、ブルガリアのプロヴデイフィルハーモニック等を指揮し、またデトロイト響とは、指揮者、ソリスト、作曲家と一晩のプログラムで3役をこなすことに挑戦、絶賛を博す。
 2005年夏、パルテノン多摩にて開催された国際クラリネットフェスタでは、メインゲストの一人として来日し、コープランドの協奏曲を演奏。満員の聴衆を魅了し、鳴り止まない拍手に超絶技巧のアンコールで応えた。
 後進の指導にも熱心で、ジュリアード音楽院、ニューヨーク市立大学クイーンズ・カレッジ、マンハッタン・スクール、マネス音楽大学で教えている他、これまでにフィンランドのシベリウス・アカデミー、エール音楽院、ミシガン州立大学の客員教授も歴任。世界中からマスタークラスの要請がある。

大島 文子 (クラリネット) Ayako Oshima, clarinet

 ソロクラリネット奏者及び室内楽奏者である大島文子(あやこ)は桐朋学園大学音楽科を卒業後、アメリカ、イーストマン音学院に留学。その後、第2回日本管打楽器コンクール第2位、第55回日本音楽コンクール第1位、第17回ベオグラード国際コンクール第3位、同時に聴衆と批評家が選ぶベストパフォーマーに贈られる「ゴールデンハープ賞」を受賞。

 1989年、カザルスホールでのリサイタルを皮切りに、日本各地で数多くのソロリサイタルを行う他、読売日本交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、広島交響楽団、関西フィルハーモニー交響楽団等とコンチェルトを共演する。夫でクラリネット奏者であるチャールズ・ナイディックとともに古楽管楽器アンサンブル「モッツァフィアット」を結成。ソニークラシカルより数多くのCDをリリースする。現在ニューヨークを拠点とし、世界でも数少ない現代クラリネット及び古楽器クラリネット奏者として、日本、アメリカ、ヨーロッパ各地で演奏活動を行う。

 これまでに東芝EMI(ソロアルバム)、ビクターエンターテインメント、ソニークラシカルよりCDをリリース。全曲アメリカ人の作曲家による3枚目のソロアルバム「American Snapshots 時空をこえて」を姉の大島直子とオクタヴィアレコードよりリリース。「レコード芸術」「音楽の友」各誌に取り上げられ、朝日新聞では今月の10枚に選ばれる。また、以前より姉の直子と積極的に取り組んできた「日本の歌」ばかり27曲を集めたCD「十五の心」を、2008年2月、アウローラ・クラシカルよりリリース。言葉を発せられない管楽器で「詩」を奏でることに挑戦した意欲作として、注目を集めている。

 2005年より、毎年夏に北軽井沢において姉直子とミュージックセミナーを開催。さらに、2006年、2007年は小澤征爾の厚き信頼を得てサイトウ・キネン・オーケストラのメンバーに選ばれるなど、多方面に活躍している。

 現在、ジュリアード音楽員講師、およびニューヨーク州立パーチャス音楽院助教授を務める。

アンドリュー・サイモン  (クラリネット)  Andrew Simon, clarinet

 香港フィルハーモニック管弦楽団の首席クラリネット奏者 アンドリュー・サイモンは、カーネギーホールでの演奏で批評家による称賛を浴び、国際的な演奏家としてデビューを果たした。1992年に米国人演奏家として初めて北朝鮮で演奏をしたほか、ソリストとして香港フィルハーモニック管弦楽団と60回以上共演、日本国内23都市での演奏、オーストラリアおよびアジアの両大陸においてコープランドの協奏曲(オリジナル版)の初演を行い、ニュージーランドおよびシンガポール交響楽団との初共演ではモーツァルト協奏曲のオリジナル版をバセットクラリネットを使用して演奏した。これまでに2枚のリサイタルCD 、"HOT"(Musicians Showcase) と”Ebony and Ivory” (NAXOS Records) を出している。ジュリアード音楽院、イエール大学、シドニー音楽院、英国王立音楽大学、北京中央音楽院等に招かれ教鞭をとっている。2017-2018年にかけてのシーズンには、ニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督、Jaap Van Zwedenの指揮のもと、コープランドのクラリネット協奏曲を演奏する。

photo: Tim O'Rourke 

大島 直子 (ピアノ) Naoko Oshima, piano

 14歳で渡仏し、エコール・ノルマルでジャック・ジャンティに師事。帰国後、遠山慶子に師事。フェリス女学院の音楽科に入学し、山岡優子に師事。中退して再びフランスに渡り、イボンヌ・ロリオ、ジェルメーム・ムニエに師事する。フランスを代表する名ヴァイオリニスト、ジャン=ジャック・カントロフと 38 回共演し、絶賛を博す。また妹の文子(クラリネット奏者)とのデュオは、アメリカのボードイン音楽祭、日本音楽コンクール、さらにベオグラードでのリサイタル、あるいはラジオ・テレビ出演などで聴衆に鮮やかな印象を与え、高い評価を確立した。

 姉妹で東芝 EMI より「ムーブメント−ユーモレスク」で CD デビューを果たした。94 年9月には、アメリカ・オハイオ州にて妹とのデュオ・コンサートを開き、好評を博した。また、スイスならびに日本におけるロームミュージックファンデーション音楽セミナーに専属伴奏者として毎年参加した。また、2005年より、毎年夏に北軽井沢において妹の文子とミュージックセミナーを開催している。

 現在に至るまで日本国内を始め海外でも意欲的な活動を続け、数々の演奏家の伴奏者、室内楽奏者として活躍している。

倉戸 テル (ピアノ) Teru Kurato, piano

 大阪生まれ。東京芸術大学附属音楽高等学校、同大学を経て、1993年東京芸術大学大学院修士課程を修了後渡米、ジュリアード音楽院大学院卒業。

 ソリストとしてオーケストラとの共演や、多数のリサイタルを開催。室内楽の分野ではチェリスト藤原真理をはじめとして数多くの演奏家とリサイタル、放送、録音などで幅広く共演し絶大な信頼を得ている。2008年4月にはベートーヴェンのトリオ「街の歌」を中心としたCDをリリースした(オクタヴィア・レコード/OVCX00042)。ピアノを芝令子、矢部民、高良芳枝、堀江孝子、マーティン・キャニンに、室内楽を故サミュエル・サンダース、ジョナサン・フェルドマン、チャールズ・ナイディックの各氏に師事。

 宮城教育大学准教授、洗足学園音楽大学非常勤講師。

 

 

古川 まりこ (ピアノ)   Mariko Furukawa, piano

1982年、岡山県生まれ。

桐朋女子高等学校音楽科を卒業後、マネス音楽学校(米国・ニューヨーク)で学ぶ。2009年、ジュリアード音楽院修士課程 修了。
1992年、第15回ピティナピアノコンペティション B級 全国大会金賞。
1994年、第17回ピティナピアノコンペティション C級 全国大会銀賞。
1996年、第19回ピティナピアノコンペティ ション E級 全国大会金賞。
1998年、第52回全日本学生音楽コンクール 高校の部 全国大会第1位。
2000年、第24回ピティナピアノコンペティション G級 全国大会銅賞。

 その他、多くの国内ピアノコンクールで入賞を果たす。
2001年、ニューヨーク国際音楽祭のド ロシー・マッケンジーコンペティション4位入賞。
2002年、マネス・コンチェルトコンペ ティション 総合第1位受賞、ジョセフ・コラネリ指揮、マネス・オーケストラと共演。
コシュフスコ・ファウンデーション主催:ショパンコンクール入選。
2003年夏、フランス・フォンテーヌブ ローでの音楽祭‘アメリカン・コンセルヴァトワール’に参 加、グランプリ受賞。
室内楽にも積極的に取り組み、ムスティラフ・ロストロポーヴィッチのマスタークラスを受講。Asianaカルテットのピアニストとして、 活動中。
ラジオ番組WQXRの‘ヤングアーティスト・ショウケース’で ショパンを演奏、放送される。
2005年、第 2回ショパン国際ピアノコ ンクール in ASIA派遣部 門 奨励賞、及びFaith賞受賞。
2005年、日本ショパン協会主催:ショ パンピアノコンクール第3位入賞。
2006年、ニューヨーク国際音楽祭 ドロシーマッケンジーコンクール第1位、ポルト国際ピアノコンクール3位入 賞。
渡米以来、カーネギーホール、リンカーンセンター、国連、ゲーテ・インスティテュート、フランス領事館、ドイツ領事館などでもソロ及び室内楽を演奏。
これまでに、ピ アノを右高理絵、高橋従子、ジェロム・ローズ、下田幸二、ジェイコブ•ラタイナーの各氏に師事。
現在、ニューヨーク在住。